スクリーンプレーの本領

facebookでスペインのバスケットボールさんがシェアしていた動画です。

 

先日行われたNBLレバンガ北海道対和歌山トライアンズの一戦。

エース川村選手が3Pで同点にした後、残り1.8秒でサイドラインからのインバウンズプレー。

見事な連携でオープンになった多嶋朝飛選手が逆転のブザービーターを決めたシーンの解説です。


このプレーから見る、スクリーンプレーのポイントは2つあります。

  1. スクリナーに対するスクリーン
  2. スクリナーがオープンになりやすいこと

 

1つ目はNBAでも頻繁に使われる動きで、フィル・ジョンソン氏はこのように話しています。

絶え間ないスクリナーへのスクリーンの動きは、ディフェンスにプレッシャーを与える。それによって相手は、一度に2種類のスクリーンを守らなければならなくなる。

NBAバスケットボールコーチングプレイブック p72

 

2つ目もよく言われることで、ユーザー(カッター)に気を取られすぎることで起こります。スクリーンの原則として、スクリナーはその場から離れなければいけないというのもポイントですね。

結果論にもなりますが、相手がボールマンにディフェンスしていなかったとか、シューターに気を取られすぎたとかあると思いますが、1つの側面として捉えていただければと思います。また一番のポイントは、戦術をしっかり「実行」することができたことでしょう。戦術理解の上に適切なプレーを選択することは、忠実なファンダメンタルなくしては得られません。突き詰めて練習をすることが大事なのでしょう。

この記事の著者

岩田 塁GSL編集長
元・スポーツ書籍編集者。担当書籍は『バスケ筋シリーズ』『ゴールドスタンダード』『シュート大全』『NBAバスケットボールコーチングプレイブック』『ギャノン・ベイカーDVDシリーズ』『リレントレス』他