ティム・グローバーが語る、成功者が持つ13のメンタリティ
13と言えば欧米では不吉な数字とされていますが、ティム・グローバーの言葉を借りればこのようになります。
チェンバレンは背番号13を自分に不運と思わず、対戦相手に不運をもたらすと信じていた。クリーナーとはこういう風に考えるものだ。
「クリーナー」。聞きなれない言葉ですね。マイケル・ジョーダンの専属トレーナーとして名を馳せたティム・グローバーは、各人が持つ精神性を「クーラー」「クローザー」「クリーナー」と定義しました。超訳すると「一般人」「勝負師」「始末屋」ということになり、「good」「great」「unstoppable」と言い換えることもできます。
このクリーナーと呼ばれる人物こそ、超一流でありベスト・オブ・ベストであり、スポーツで言えばマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアント、タイガー・ウッズ、ビジネスの世界で言えばビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどがあてはまります。世の中にそう何人も存在しない伝説的な人のことを指します。
そしてこうした高みに達した人物が共通して持つ精神性こそが「Relentless(=非情なほどに)」なのです。お待たせしました。ついにリレントレスの日本語訳版が発売されます。出版元は株式会社スタジオタッククリエイティブ、翻訳は熊本ヴォルターズで活躍する現役プロバスケット選手である栗野譲さん、そして当ラボの私岩田が編集を担当しました。
上記のリンクから跳ぶことができますが、本書の紹介文をここにも掲載しましょう。
私たちは日々生きて行く中で選択を繰り返している。私たちが見過ごしているのは、何をやるのかやらないのかではなく、単純にやるのかやらないかなのだ。誰もがやらなければならないことをすでに理解している。あなたが次のステップを登れない理由、そして真に卓越した人間になれない理由は、それをただやっていないということだ。やる。そしてやり続ける。執拗なまでに追い続けることだ。
あなたがそれをやらない理由は何だろうか? 環境? 現状に満足している? 犠牲にするものを恐れている? あなたに真に得たいものがあるのなら、他人の批判や理性、常識といったものを恐れてはならない。そうして得た賞賛はそれらの代償をはるかに上回るものだ。
この本は、あなたのモチベーションを高めることはできない。すでにやる気があり、高みを目指している中でブレークスルーしきれないあなたにとってのきっかけとなるものだ。そしてこれらは単なる理想論ではなく、唯一無二と言われるようなトップアスリートのような真の成功者が、現実に行なってきた事実なのだ。
Be relentless! 非情なまでに追い求めろ!
一般的な自己啓発書とは一線を画す、数々の伝説を見届けてきたグローバーならではの、誤魔化しや綺麗事ではない、真実の言葉です。「非情なまでに」追い求めるクリーナーになるための13の項目が、ここで述べられています。ここでは1から13の数字では記していません。それは本書をお読みいただいてその理由を知っていただければと思います。
#1. 他人が満足しているときに、自身をより高め続けなければならない
#1. ゾーンに入り、外部を全て遮断して、コントロールできないものを全てコントロールする
#1. 自分が何者かを熟知しているだろう
#1. あなたは利口になることを拒むダークサイドを持っている
#1. プレッシャーを避けるのではなく、作リ出すのだ
#1. 皆が緊急ボタンを押しているとき、それはあなたを探しているということだ
#1. 誰かと競争するのではなく、相手の弱点を見つけて攻撃する
#1. あなたは提案するのでなく決断を下す。皆がまだ質問しているときに、あなたはすでに答えを知っている
#1. その仕事に愛着を持つ必要はないが、結果にはこだわる
#1. 周りに好かれるよりも恐れられることを好む
#1. あなたは少数の人間しか信じず、その信頼している人たちは絶対にあなたをがっかりさせてはならない
#1. あなたは失敗を認識することはなく、欲するものを手にするための手段が1つ以上あることを理解している
#1. あなたはより多くを求めるため、達成したことを祝うことはない
少し抽象的で、実際に中身を読んでみなければ分かりにくい部分もありますが、共感できる部分はありますか? あなたはいくつ当てはまりましたか? もし自分のことのように思えるのであれば、この本があなたをさらなる高みに導くために背中を押してくれることでしょう。そしてそうでなかったとしても、あなたがこの先どう進んでいけばよいのかの道標になってくれるはずです。現状は4月下旬に発売予定。是非よろしくお願いいたします。
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