若いバスケットボール選手の注意をひくための4つのステップ
練習やクリニックで、若い選手の注意を引けていないことがありませんか? 友達と話していたり、単に上の空だったり、なぜあなたが教えることに何の注意も払っていないのでしょうか。
子どもたちはズルをすることがあります。一瞬あなたに興味を示しているように見えても、次の瞬間にあなたが背を向けた瞬間、ボールハンドリングのドリル中にもシュートを撃ちます。
バスケットボールのコーチであるならば、必ず直面する問題なのです。ここに、私がこうした問題に対処するために、長い間利用してきた4つのステップを示します。
選手の注意を引く
ここから、すぐに選手の注意を引き、あなたの言葉に集中して耳を傾けるようになる、とてもシンプルな4つのステップを紹介します。
しかし、まずは長いシーズンの間彼らの注意をひくためには、初日の練習が重要だということを理解しなければなりません。
私はいつも初日の練習で、シーズンを通したいくつかの基本ルールを定めることを好みます。シーズンが進むにつれ、確実に成果を挙げ、練習はより効率的かつ生産的になります。
シーズンの途中にこれらのステップを適用することもできますが、間違いなく難しいものになりますので、推奨しません。そのときには、恐らく選手が使い慣れているルーチンに従うことになるでしょう。
4つのステップについて説明する前に、なぜ私たちが4つのステップを使用している理由を正確に伝えたいと思います。
基本的に、私たちがやろうとしていることは、若いバスケットボール選手のためのルーチンを開発することです。子どもたちは、いったんルーチンが決まれば、非常にうまく対応するようになるからです。
1. 手拍子 – トリガー
選手の注意をひくためには、いくつかの大きな手拍子を使うとよいでしょう。私は笛を使うよりも、2回か3回の手拍子を使うことをおすすめします。
この手拍子はルーチンを始めるトリガーになります。
より大人数であれば、全員の注意を引くまで、拍手を数回行う必要があるかもしれません。
2. 選手が手拍子を真似る
コーチの手拍子を聞いたらすぐに、選手はコーチの手拍子を真似る必要があります。例えば、コーチが2回手拍子をすれば、選手はすぐに今やっていることをやめて2回手拍子をします。
選手に真似をさせる理由は、
- すぐに選手がやっていることからを止め、コーチに集中できる
- 選手は単純にそれをやりたいと思う!
- 私たちは若いバスケットボール選手に反応してもらいたい
からです。選手からの反応を得ることは、若い年代のコーチに欠けている重要なポイントです。
この反応は、選手の気を散らすものから遠ざけ、注意することを必要とします。
素晴らしい手拍子のテクニックは、選手が何をしているかにかかわらず、即座に反応するために、自分がやっていることをやめなければならないものです。
一方、笛を使用している場合、それを聞いても、なんらかの理由でそれに注意を払わないと決めている選手がいるものです。
3. コートの決まった場所に選手を集める
次のステップは、選手の年齢とコーチの好みによって変わります。
より若い年代では、私は一度手拍子をさせたら、コートのセンターサークルにすぐさま走らせて座らせます。
それよりも少し年齢が上がると、選手は今自分がいる位置にいさせたり、センターサークルに集めたり、コートの好きな場所にジョグさせたりするとよいでしょう。
しかし私は、センターサークルに集めることを強くおすすめします。コートの端から叫ぶよりも、多くの注目をあつめることができるからです。
4. 2つの重要なルール
選手がセンターサークルに集まったら、2つの非常に重要なルールを守らせなければなりません。
- 一言も話してはならない
- コーチをしっかりと見る
私は選手が混乱しないように、若い選手にほどできるだけシンプルなルールを設けています。私はほかのコーチが、「もじもじしない」といったルールを与えているのを見たことがありますが、この2つのシンプルなルールであれば、必要なものをすべてカバーしていると考えます。
選手が覚えなければならないルールは少ないほど良いものです。
どのようにルーチンを教えるか
私が実際に行った方法を、順を追って説明しましょう。こうしたルーチンを教えるのに最適なのは、練習の初日です。私は常にこうしてきたため、あなたにも強くおすすめします。
なぜなら、選手は熱心で、学ぶ準備をしているものだからです。シーズンが進めば選手はたるんでしまうものです。だからルーチンを早いうちに教えるのです。
- 選手をあなたの周りに座らせる
- シーズンを通じたとても重要なルールの1つを伝える
- その後、コーチが手拍子をすると、今していることをやめて、コーチの手拍子を真似しなければならないことを説明する。これは、選手がすぐに理解するのが難しいかもしれないため、私は通常その場で練習を行う。
- その後、手拍子の後にセンターサークルまで走って集まり、すぐに座ることを説明する
- このとき、選手が本当に理解しているかどうかを確認するために、簡単なドリルを行う。私は通常ドリブルをしながらコートを周回させる
- 1分後に手拍子をする
- 選手は通常すぐに停止し、私の手拍子を真似する。そして選手の半分以上は、大抵センターサークルに行って座る必要があることを覚えている。忘れていた選手も他人を見て思い出す
- 選手が集まったら、何らかの肯定的な賞賛を与え、この行動がどれほど良いことかを伝える。手拍子の後にすぐセンターサークルに集まることがいかに重要であるかを強調するが、忘れたことを指摘してはならない
- ここでルーチンの最後のステップである、座った後の2つの非常に重要なルールを伝える
最後に、このルーチンを効果的に教えるためのヒントをいくつか紹介します。
練習の最初の数回は、このルーチンを多めに実行してください。そうすれば、ルーチンをまだよく覚えているうちに、心に刻むことができます。
そしてポジティブな評価を与えてください! 選手がルーチンをうまく実行したら、それがどれほど幸せであるかを彼らに知らせてください。
出典:4 Simple Steps to Get Youth Basketball Player’s Attention – And How to Teach It|http://www.basketballforcoaches.com/
※本記事は出典元の許諾を得た上で、全文翻訳の形で掲載しております。
この記事の著者
この著者のほかの記事
- 個人スキル2018.07.03ピック&ロール(Pick and Roll)完全ガイド Vol.1
- 個人スキル2018.04.17ペリメーターでのビッグマンのディフェンスドリル
- 個人スキル2018.03.15実戦のための5つのフリースロードリル
- コーチング2018.01.30バスケットボールの指導における男女の違い