バスケットボール書籍紹介 その2
【書籍のご紹介】
2013年の夏以降、いくつかバスケットボール関連の新刊が発売されています。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがここでご紹介させていただきます。
『NBA バスケットボールコーチングプレイブック』
ジョルジオ・ガンドルフィ(FIBAオフィシャル機関紙編集長等)編、陸川章(東海大学バスケットボール部監督)監、佐良土茂樹(上智大学大学院哲学研究科特別研究員)訳、スタジオタッククリエイティブ刊
当ラボを運営する佐良土が翻訳を務め、同じくラボの運営者岩田が編集。岩田が所属した出版社(退職)より発売されています。フィル・ジャクソン、ピート・キャリル、ジョージ・カールなどといった、NBAで辣腕を振るう名コーチたちが、それぞれの得意分野を執筆し、348ページにわたり一冊にまとめています。バスケットボールのコーチにとって必須の情報をくまなく網羅した、全コーチ必携のバイブルと呼べる一冊です。
『バスケットボール 戦術の基本と実戦での生かし方【オフボール編】』日高哲朗(千葉大学教授)著、マイナビ刊
「オフボール」。タイトルだけでうなってしまうほどマニアックです。著者の日高先生は多数の著作を出版していますね。「ボールを貰う前が勝負」だと、往年のスコアラーやシューターが語っていますね。アドバンテージのある状態でボールをもらえれば、より効果的にプレーすることができるでしょう。それがチーム全体に浸透すれば、これほど怖いチームはないのではないでしょうか? 育成年代の選手にバスケIQを植え付けるためにも有効化と思います。
『知るだけで強くなる バスケットボール攻撃フォーメーション入門』佐古賢一著、池田書店刊
Mr.バスケットボールの佐古氏の著。フォーメーションと書いてありますが、ポジションの役割やボールの貰い方など、非常に基本的なことから解説しているようです。また入門と書いてありますので、それほど複雑な戦術を載せているわけではないようです。スペーシングとかパス&ランとかそのあたりではないかと。中身を見たらまたご報告します。
『バスケットボール 個人技が飛躍的にUP!する体幹トレーニング』荒尾裕文著、マイナビ刊
NBLのトヨタでコンディションやトレーナーとして活躍する荒尾氏が著。お名前はお伺いしたことあります。「体幹」という言葉が入っているので、流行に乗った危ないものかと危惧しましたが、恐らく体幹はキャッチとしての言葉で、内容は動作の説明や改善のトレーニング、ストレングストレーニングなどをしっかりと体系化し、ストレングスやコンディショニングの全般を網羅した信頼のある内容だろうと推測できます。
もうすっかり寒くなりオフシーズンでもありませんので、秋の夜長とはいきませんが、ご興味のある方は是非参考にしてみてください。内容を確認したものは追ってご報告するつもりです。また読まれた方がいらっしゃいましたら、情報共有のために是非ご感想などいただければと思います!
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