インタビュー:三浦洋平(東海大学~富士通RedWolves)その6

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大好評シリーズの第六弾。関東実業団連盟所属の富士通で活躍されている三浦選手。8月の中旬には、国民体育大会の宮崎県代表選手として九州地区ブロック予選にエントリー。

62対74で長崎県に黒星、60対82で大分県に敗れた為に決勝トーナメント進出や、東京で開催される本選への出場は叶いませんでしたが、熱戦が繰り広げられたはずです。
(すみません、現地へは観戦に伺えなかった為・・)

九州以外の他の地域でも、国民体育大会の地方ブロックが開催されています。少年/少女の部に比べ、メディアの扱いは非常に小さいですが、大学や社会人を経て、酸いも甘いも経験した渋みのある社会人バスケットマンの熱き戦いにもご声援の程、宜しくお願いします。

また、三浦選手の所属する富士通RedWolvesは9月14日~16日で全国実業団バスケット選手兼@愛知県岡崎市に出場。一回戦では近畿地区一位出場であるタツタ電線と対戦です。

そして迎えたその翌年、見事に東海大学はリベンジを果たしました!その際「自分の事のように嬉しい」というような三浦さんのコメントも拝見しました。自分が成し遂げられなかったことを 次の世代が成し遂げる。自分があと一歩届かなかった栄冠を、仲間や後輩とはいえ、他の人間が栄冠を手にしました。

このような状況で「嫉妬」「妬み」という感情が芽生えてもおかしくは無いと思うのですが、素直に、後輩の栄冠を祝福できるのは、三浦さん自身、なぜだと分析されていますか?

振り返ってみると、僕自身、自分以外の勝利をあんなに素直に嬉しく思えたのは、初めての経験でした。なぜか?と聞かれると、東海が好きだし、同じ釜の飯を食ってきた家族同等の存在だったからだと思います。正直羨ましい気持ちはかなりでかかったですけどね。笑

試合後すぐに陸さんのもとへ「おめでとうございます!」と言いに言った時に、陸さんの最初の一言は「おまえたちのおかげだ。」でした。この時僕は、自分の4年間が本当に報われたと思いました。そして、陸さんのもとで、Seagullsとして闘えたことを本当に良かったと思いました。

東海は誰もが応援したくなるチームであると私は思っていますし、これからも応援していくつもりですが、応援の大切さも陸さんが教えてくれました。練習中、ラントレーニング中、試合中、他部活の試合、陸さんはよく「応援してやれ!」と言っていました。

「応援」ってすごく簡単なことだけど、この簡単なことでいろんなことが良くなっていくと思います。今年のJBL Finalも東芝の応援はすごかったですよね。あれだけの人が、応援を通じて盛り上がって、楽しんでいるんです。きっと、みんなすごく楽しいひと時だったと思います。そして、選手もそれが力になっていたと思います。こういう積み重ねが日本のバスケットをもっと良くしていくんじゃないかと希望を持てました。

僕は、だいたい各スポーツに応援しているチームがあります。普通にテレビで観戦していても、ガッツポーズや拍手をするし、観戦に行けば立ち上がって喜んだりもします。今回のfinalも大学のライバルチームだった辻がシュートを決めればすごく嬉しかったですね。

この楽しさは、陸さんが教えてくれた、人生の楽しみ方の一つだと思っています。

ちなみに、三浦さんは各競技でどのチームがお好きなんですか(笑)?

私がバスケットの次に好きなスポーツはアメフトです。国内で言えば、もちろん富士通のアメフトが一番好きですが、NFLだとペイトリオッツが好きです。

野球は、小さい頃から巨人が好きですね。サッカーは浦和レッズが好きです。アメフトの試合はバスケの試合を観るよりも好きです!(笑) アメフトは国内だと富士通、NFLだとペイトリオッツ。野球は巨人、サッカーは浦和レッズです。

ありがとうございます(笑)。また、来年から始まるNBL、bj、実業団、クラブチーム問わず、バスケットボールのクラブが、他の競技を愛する人にも共感してもらえる、蔭で応援してもらえる存在になるには何が必要だと思いますか?

バスケットがいろんな方達から応援してもらえるように、もっとメディアに出るようになるためには、いろんな考え方があるかと思いますが、僕は、まずトップリーグの選手自身が本気で変わらないと無理だと思います。サッカーのなでしこJAPANのように世界で結果が出れば、自然と認知度も上がると思いますが、正直言って、今の日本にはそこまで高いものは求められません。

プロ、アマ混合ではありますが、バスケットで飯を食っていることは事実ですし、もっとその意識を高く持ってほしいです。NBAではロックアウトにより、試合数が減ったりしていましたが、選手はそれだけバスケという仕事に誇りを持ち、命がけで取り組んでいることが分かると思います。日本も選手会を作るということから始めてみたらどうかと思います。

いろんなしがらみや原因があってできないというのも重々分かりますが、やはり新リーグになるという良いきっかけもあるので、ぜひ頑張ってほしいです。選手がどれだけ本気で考えているのか、伝える場があれば何か変わるかもしれません。

(interview 2013.5 片岡秀一/UPSET)

三浦洋平
1990年宮崎県都城市出身。小林高校から東海大学に進学し、4年時には主将を務め、インカレ準優勝に貢献。得意とするシュートに加え、気迫溢れるディフェンスで「東海らしさ」を体現し、チームの柱としてチームを牽引。また、インカレ二回戦の明治大学では同点の状況下でブザービーターを沈めて劇的な勝利の立役者となった。 ユニバーシアード代表候補、李相伯盃日韓学生選抜大会では代表選手にも選出された。現在は、関東実業団一部リーグの富士通に所属し、社業とバスケットボールの両立に励んでいる。 http://www.redwolves.net/

インタビュー:三浦洋平(東海大学~富士通RedWolves) その7

この記事の著者

片岡 秀一
片岡 秀一ゴールドスタンダード・ラボ特別編集員
1982年生まれ。埼玉県草加市出身。株式会社アップセット勤務の傍ら、ゴールドスタンダード・ラボの編集員として活動。クリニックのレポート、記事の執筆・企画・編集を担当する。クリニックなどの企画運営も多く手掛け、EURO Basketball Academy coaching Clinicの事務局も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。 J SPORTSでB.LEAGUE記事も連載中。

宮城クラブ(埼玉県クラブ連盟所属)ではチーム運営と共に競技に励んでいたが、2016年夏頃に引退。HCに就任。これまで、埼玉県国体予選優勝、関東選抜クラブ選手権準優勝、関東クラブ選手権出場、BONESCUP優勝などの戦績があるが、全国クラブ選手権での優勝を目標に、奮闘中。