インタビュー:三浦洋平(東海大学~富士通RedWolves)その5

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東海大学の主将を務め、現在は関東実業団一部リーグの富士通で仕事とバスケットとの両立に励む三浦洋平選手のインタビューシリーズ第5弾。非常に好評です。

前述のとおり、現在、関東実業団はリーグ戦が終わり、秋の全国大会に向けて仕事と練習とで鍛錬中。選手によっては、各都道府県の国民体育大会成年男子の選手として国民体育大会に参加する選手も多数いるようです宮崎県出身の三浦選手も、もしかしたら、宮崎県代表として国体に出場するかもしれません(今年は東京都で開催されます!)。

本編とは脱線しますが、宮崎県のバスケットマンやスポーツマンは「バイオ茶」という飲料水を飲むようです(三浦さん談)。三浦さんの優れた精神性や、素晴らしいプレイの秘訣はバイオ茶かも知れません(笑。是非、お試しください。

※当ラボの記事について、バイオ茶さんとは無関係です。地域性の紹介として掲載しました。

三浦さんの場合、「仲間」という概念に対する認識が一般の人よりも非常に深いように感じます。仲間という概念について深く考えるきっかけとなった経験や強烈な体験はありますでしょうか?

特に大きな経験があったわけではないですが、仲間の大切さは学年があがるにつれて自然と強く感じるようになったと思います。これは僕にとってというよりは、東海にとって自然な事である気がします。

結局は自分のためなので、誰かの為に、仲間の為にと思ってやることは何か見返りを求めているようで、正直僕自身あまり好きではないですが、あれだけ魅力的な人間に囲まれて過ごしたら、
絶対一緒に勝ちたいと思うはずです。

だから、Bチームは魂込めてAチームの応援に来てくれるし、AチームもBチームの応援を一生懸命やるのではないかなと思います。

ありがとうございます。素晴らしいチーム。東海大学がファミリーだと言われる所以ですね。さて、昨シーズン、東海大学は悲願のインカレ優勝を成し遂げました。

それには、一昨年シーズンで青山学院大学との決勝戦を経験したことも非常に大きいと感じます。準優勝で大学でのシーズン(天皇杯が残っていましたが)を戦い終わった際、真っ先に何を思ったでしょうか? 大学の強豪の場合、インカレ後に全日本総合選手権も控えていますが、どのように気持ちを切り替えましたか?

インカレ後の気持ちの切り替えは難しいと、僕自身はかなり感じています。先に天皇杯があるとはいえ、シーズンの最大の焦点はインカレですから、インカレの負けは、トーナメントやリーグとは比べ物になりません。

だから、すぐに「よし、次は天皇杯だ!」とはなりません。これは、選手皆同じだと思います。正直、「しばらくバスケから離れたい」というのが本音でした。

しかし、陸さんはチーム1ポジティブな人ですから、オフ明けからは天皇杯に向けて、やる気満々です。僕らも自然とやらなきゃなと気持ちが切り替わっています。

(interview 2013.5 片岡秀一/UPSET)

三浦洋平
1990年宮崎県都城市出身。小林高校から東海大学に進学し、4年時には主将を務め、インカレ準優勝に貢献。得意とするシュートに加え、気迫溢れるディフェンスで「東海らしさ」を体現し、チームの柱としてチームを牽引。また、インカレ二回戦の明治大学では同点の状況下でブザービーターを沈めて劇的な勝利の立役者となった。 ユニバーシアード代表候補、李相伯盃日韓学生選抜大会では代表選手にも選出された。現在は、関東実業団一部リーグの富士通に所属し、社業とバスケットボールの両立に励んでいる。 http://www.redwolves.net/

インタビュー:三浦洋平(東海大学~富士通RedWolves) その6

この記事の著者

片岡 秀一ゴールドスタンダード・ラボ特別編集員
1982年生まれ。埼玉県草加市出身。株式会社アップセット勤務の傍ら、ゴールドスタンダード・ラボの編集員として活動。クリニックのレポート、記事の執筆・企画・編集を担当する。クリニックなどの企画運営も多く手掛け、EURO Basketball Academy coaching Clinicの事務局も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。 J SPORTSでB.LEAGUE記事も連載中。

宮城クラブ(埼玉県クラブ連盟所属)ではチーム運営と共に競技に励んでいたが、2016年夏頃に引退。HCに就任。これまで、埼玉県国体予選優勝、関東選抜クラブ選手権準優勝、関東クラブ選手権出場、BONESCUP優勝などの戦績があるが、全国クラブ選手権での優勝を目標に、奮闘中。