インタビュー:三浦洋平(東海大学~富士通RedWolves)その1
新シリーズ。日本バスケット界屈指の人気チームである東海大学バスケットボール部のOBが初登場。2011年~12年シーズンでは主将を務めあげ、インカレ準優勝に貢献。卒業後は関東実業団一部リーグの富士通で活躍する三浦洋平選手の登場。
当ラボと三浦さんとは、ツイッターアカウントで三浦さんがコーチKさんについて言及(RT)されていた事に端を発します。そもそも、コーチK氏について、いつ、どのような経緯で知りましたでしょうか?
私が大学4年生の時、実家へ帰省した際、高校の恩師から「この本を読みなさい」と勧められたのが、「コーチKのバスケットボール勝利哲学」でした。
コーチK氏については、それまで名前は聞いたことはありましたが、どういった人物なのかは知りませんでした。
私は恩師から勧められた「コーチKのバスケットボール哲学」を読み、コーチKの人間性と魅力を感じることができました。
コーチKのどのような部分に魅力を感じましたでしょうか?
私はよく、コーチKと東海大学の陸川HCは似ている部分が多いと感じます。その中の1つに、非常に魅力的に感じているものがあります。それは、選手の意見をよく聞き、時には相談し、尊重してくれることです。
私が東海大学へ在籍した4年間で、陸さんはよく、「俺たちはFamilyだ!」と言っていました。その言葉の通り、私たちは陸さんを父親のように慕い、4年生は長男、3年生は二男、2年生は三男、1年生は四男のようでした。
日本の多くのチームでは、HCと選手間に壁のようなものがあると思いますが、チームUSA、東海大学Seagullsはそういった壁は一切ないと私は言い切ります。
これは、選手がHCの魅力に惹かれ、HCを信じているからであり、また、HCが選手を信頼しているからだと思います。この関係性こそが「強くて、良いチーム」を作り上げるのだと思います。
日本では、まだまだトップダウン方式のチームが多いのが現状です。しかし、この2人のHCは、選手を頼り、意見を求め、尊重し、実行します。これこそが2人の最大の魅力であると私は思います。
写真提供:BOJ http://bojweblog.blog101.fc2.com/
(interview 2013.4 片岡秀一/UPSET)
三浦洋平
1990年宮崎県都城市出身。小林高校から東海大学に進学し、4年時には主将を務め、インカレ準優勝に貢献。得意とするシュートに加え、気迫溢れるディフェンスで「東海らしさ」を体現し、チームの柱としてチームを牽引。また、インカレ二回戦の明治大学では同点の状況下でブザービーターを沈めて劇的な勝利の立役者となった。 ユニバーシアード代表候補、李相伯盃日韓学生選抜大会では代表選手にも選出された。現在は、関東実業団一部リーグの富士通に所属し、社業とバスケットボールの両立に励んでいる。 http://www.redwolves.net/
この記事の著者
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1982年生まれ。埼玉県草加市出身。株式会社アップセット勤務の傍ら、ゴールドスタンダード・ラボの編集員として活動。クリニックのレポート、記事の執筆・企画・編集を担当する。クリニックなどの企画運営も多く手掛け、EURO Basketball Academy coaching Clinicの事務局も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。 J SPORTSでB.LEAGUE記事も連載中。
宮城クラブ(埼玉県クラブ連盟所属)ではチーム運営と共に競技に励んでいたが、2016年夏頃に引退。HCに就任。これまで、埼玉県国体予選優勝、関東選抜クラブ選手権準優勝、関東クラブ選手権出場、BONESCUP優勝などの戦績があるが、全国クラブ選手権での優勝を目標に、奮闘中。