インタビュー:水野慎士(ERUTLUC 海外事業部)その5

水野慎士05バスケットボールを通じた発展途上国の支援活動など、グローバルに活躍する(株)ERUTLUC海外事業部 水野氏。NBA CARESなどとも行動を共にする機会もあり、非常に精力的に活躍中。先日は同社主催でスペインへのコーチ研修ツアーも実施。2013年3月25日発売の月刊バスケットボールにも水野氏が通訳兼ディレクターを務めたスペインコーチツアーのレポートも掲載されている。

<参考>

ゴールドスタンダードの書籍の中で特に好きな場面はどちらでしょうか? また、なぜ、その部分が印象に残りましたでしょうか?

また好きな場面は、マイケル=レッドがドリームチームのメンバー面接を受ける際、練習後すぐに車を飛ばして面接会場に到着したときには練習着のままでしたが、トイレから返ってきた時には、スーツにネクタイを締めていたという件が、非常に好感がもてました。

レッドのアメリカ代表に対する敬意が良く分かって、そんな敬意の対象となる集団を自分も作ってみたいと感じましたし、こんな風に集団に対して敬意を払える人間に自分もなりたいと思いました。

GSで学んだ事や、読書中に湧き出たアイデアで、活動の現場で役に立ったアイデアや、その効果などについて、具体的な経験があればご教示下さい。

ゴールドスタンダードの中には、様々なトッププレーヤーたちのエピソードが生き生きと描かれています。

そういったエピソードを必要な場面で指導する選手に伝えたいと感じました。例えば、DFの重要性を説くのに、コービーがコーチKに話したこと(常に相手チームの一番の選手をマークさせてくれ)。

リーダーシップについてであれば、レブロンや、ジェイソンキッドのエピソードは、子どもたちにとって非常に受け入れ易いだろうと。

コーチが自分の経験則で長々と話をするより、子どもたちの印象に残るエピソードを紹介することは非常に大切だと考えていますので。

またもう一つ試してみたい事としては、コーチKが行っているチームメンバーを入れる際に個別に面接をして、各選手の現状と、期待していることを面向かって伝えるというプロセスは自分が運営しているクラブチームに導入してみようと思いました。

(interview 2013.2 片岡秀一/UPSET)

インタビュー:水野慎士(ERUTLUC 海外事業部)その6

この記事の著者

片岡 秀一ゴールドスタンダード・ラボ特別編集員
1982年生まれ。埼玉県草加市出身。株式会社アップセット勤務の傍ら、ゴールドスタンダード・ラボの編集員として活動。クリニックのレポート、記事の執筆・企画・編集を担当する。クリニックなどの企画運営も多く手掛け、EURO Basketball Academy coaching Clinicの事務局も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。 J SPORTSでB.LEAGUE記事も連載中。

宮城クラブ(埼玉県クラブ連盟所属)ではチーム運営と共に競技に励んでいたが、2016年夏頃に引退。HCに就任。これまで、埼玉県国体予選優勝、関東選抜クラブ選手権準優勝、関東クラブ選手権出場、BONESCUP優勝などの戦績があるが、全国クラブ選手権での優勝を目標に、奮闘中。