バスケットボール アナリスト「ディーン・オリバー」氏による、勝利に重要な4つの指標

バスケットボール アナリスト「ディーン・オリバー」氏による、勝利に重要な4つの指標

私たちはあらゆる試合で、とても多くのスタッツを記録しています。しかし、あなたのチームの勝敗を左右する、真に有用なスタッツは一体何なのでしょうか。幸いにも高校やAAUのコーチの場合、以下の4つの指標が特に重要なものです。

  1. シュート:エフェクティブ フィールド ゴール パーセンテージ (eFG%)
  2. ターンオーバー:ターンオーバー率(TOV%)
  3. リバウンド:オフェンシブ/ディフェンシブ リバウンド パーセンテージ(ORB% / DRB%)
  4. フリースロー:フリースロー率(FTR)

あなたは疑問視するかもしれませんが、これらは私自身が作ったものではなく、バスケットボールの高度な統計の作成者として広く知られている、ディーン・オリバー氏によって設計・テストされたものです。彼はNBAデンバー・ナゲッツのフロントオフィスに雇われ、さらにはバスケットボール版『マネー・ボール』と言われる「Basketball on Paper」の著者でもある、最初のスタッツ アナリストです。これら4つの指標は、彼が分析した数千試合分の情報が礎となっています。

ここから、4つの指標の意味するところ、チームをより良くするための活用方法について説明しましょう。

ここに、あなたが使っている標準的なボックススコアから、自動的に4つの指標に変換できるエクセルファイルを掲載します。わずか1分で、NBAでも使用しているようなスタッツを見ることができます。
* 編集部注:このエクセルファイルは、リンク先のリンクをクリックし、メール登録をするとダウンロードできます

4つの指標が重要な理由

勝つためには、相手チームよりも効率的でなければならない -ディーン・オリバー-

バスケットボールを最も基本的な要素に分解するならば、それは相手チームよりも多くのポイントを獲得するゲームということです。ボールを保持している機会はポゼションと呼ばれ、この定義からオリバー氏はバスケットボールの4つの要素を導き出しました。試合ごとのポゼッション数を計算するのは本当に複雑なものですが、ポゼッションが終わるタイミングのことを考えれば、計算を簡単にすることができます。

  1. シュートが決まった後
  2. シュートが落ちて、ディフェンスリバウンドを取られた後
  3. ターンオーバーを犯した後
  4. ファウルを受けてフリースローになった後

ポゼッションの終わり方が、シュートを決めるか、フリースローの機会を得る確率が多ければ、勝利に近づいているといえます。一方、ターンオーバーをした場合、相手チームに得点チャンスを与えてしまうことを考えれれば、ターンオーバー率の重要性は簡単に理解できるはずです。

また、オフェンス リバウンド パーセンテージが高ければ、あなたのチームにさらなる得点機会を与えます。逆のエンドでは、ディフェンス リバウンドによって、相手チームのポゼッションを奪うことができます。

注目すべき重要な点は、4つの要素が効率的であることです。これら要素はただの数字ではなく、バスケットボールが各ポゼッションを最大限に活用する試合だと強調することにあります。

4つの指標の詳細

シュート:エフェクティブ フィールド ゴール パーセンテージ(eFG%)

eFG% = (FG + 0.5 × 3P) / FGA

シュートの効率性は、得点につながることから、勝利のために最も重要な指標です。3ポイントシュートの付加価値を考慮した上で、フィールドゴールの成功数をフィールドゴールで割ることで導き出せます。

ターンオーバー:ターンオーバー率(TOV%)

TOV% = TOV / (FGA + 0.44 * FTA + TOV)

シュートを打てずに相手にボールが渡ってしまうのは、最も最悪なポゼッションの終わり方です。この要素は中高生の年代で重要な影響を与えることができ、プレスで相手にプレッシャーを掛けることによってターンオーバーを引き起こすだけでなく、トラベリング、ダブルドリブル、ショットクロック バイオレーションなどを引き起こすこともできます。ターンオーバー率はさまざまな方法で計算できますが、basketball-reference.comで使用されている測定値を使用することに決めました。これは、ターンオーバー数をおおよそのポゼッション数で割ります。

リバウンド:オフェンシブ/ディフェンシブ リバウンド パーセンテージ(ORB% / DRB%)

ORB% = ORB / (ORB + Opp DRB)
DRB% = DRB / (Opp ORB + DRB)

オフェンスリバウンドは、単なる次のシュートのチャンスを生み出すだけでなく、しばしばマークを甘くしてしまうような、ディフェンスのポジションを外すことにも役立ちます。相手チームのセカンドチャンスを防ぐのも、同様に重要なのです。これらの確率は、自チームのリバウンドの数を、自チームのリバウンド合計と相手チームの別エンドでのリバウンド数の合計を割って計算されます。

フリースロー:フリースロー獲得率(FTR)

FTR = FTA/FGA

フリースロー率はつまり、あなたのチームがフリースローラインに立つ確率のことです。興味深いことに、オリバー氏はフリースローを決める確率よりも、フリースローラインに立つことの方が、勝利にとって重要だと指摘しています。これは、自チームがディフェンスの体制を整えることができたり、相手をファウルトラブルに追い込めたりするなど、フリースローを打つことによる小さな利点が関係しています。

4つの指標の分析

4つの指標の重要度

4つの指標の重要度は、それぞれ同じではありません。オリバー氏によると、それぞれの重要度を1から10までで下記のように示しています。

  • シュート確率:10
  • ターンオーバー率:5-6
  • リバウンド パーセンテージ:4-5
  • フリースロー獲得率:2-3

高いシュート確率は最も重要な要素で、その半分程度の重要度がターンオーバーとリバウンド、最後にフリースローを獲得する確率となります。

ケーススタディ:NBAファイナル2010 セルティックス対レイカーズ 第7戦

歴史に残る「ゲーム7」であった、レイカーズが僅差でセルティックスを下したこの試合。この試合では、セルティックスのeFG%が0.451に対し、レイカーズは0.349でした。しかしほかの3つの要素を見ると、レイカーズが勝利できた理由が判明します。レイカーズはオフェンス/ディフェンスリバウンドでセルティックスよりも優位に立ち、かつフリースローを得た確率は、セルティックスが0.349に対しレイカーズは0.451を記していました。レイカーズはまたターンオーバー率でも、相手の15%に対し10%と優位に立っていました。詳細なスタッツは先程のエクセルテンプレートからも見ることができます。

ゲーム7のスタッツはこちら

この例から学ぶべきことは、あなたのチームが1つの要素で素晴らしい結果を残しても負けることがあり、1つの要素が悪い数字でも勝つことができるということです。私はこれが「得点よりもバスケットボールをすること」という自身のコーチングスタイルを統計として証明していると確信しています。リバウンドをとり、ボールを守り、シュートファウルを避けるという小さな事柄は、試合に勝つために積み上げられるべきです。

チームにこれらの要素を適用する

エクセル テンプレートをダウンロードして、これまでの試合の結果を入力することを強くお勧めします。いくつかの試合では、自身の直感が正しかったと確認できるでしょうが、また勝敗を分けた思わず理由に驚くこともあるでしょう。過去の間違いから学び、選手たちにそれら指標の領域でより良くなるよう指導してください。また相手のチームのスタッツを見ることができれば、相手の弱点を突き止めることもできます。

出典:You Need to Be Recording these 4 Stats to Win More Games|blog.coachbase.com
※本記事は出典元の許諾を得た上で、全文翻訳の形で掲載しております。

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この記事の著者

Coachbase
Coachbase
バスケットボール コーチのための練習プラン作成アプリ「Coachbase Basketball Practice Planner」、ベストセラーの作戦版アプリ「Basketball coach's clipboard」を開発・販売。ブログでは戦術を始めとした数多くの記事を公開している。

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