インタビュー:水野慎士(ERTLUC 海外事業部)その2

水野慎士02バスケットボールを通じた発展途上国の支援活動など、グローバルに活躍する(株)海外事業部 水野氏。NBA CARESなどとも行動を共にする機会もあり、非常に精力的に活躍中。先日は同社主催でスペインへのコーチ研修ツアーも実施。大好評シリーズの第二弾。

「二つの夢」について。国内リーグのトップコーチ、監督。国内の育成カテゴリーで高校を率いての全国大会優勝など、通常のコーチが目指すキャリアではなく、現在のようなグルーバルな活動と、バスケットボールの競技性以外の「社会性」の部分での活動に意義や価値を感じているのはどのような理由からでしょうか?

もちろん勝つことが好きです。というか、どちらかというと自分は負けるのが大嫌いです。だから目の前に試合があれば、勝利を目指して最大限の努力をします。

ただコーチとして勝ち負けを追い求めるだけでなく、バスケに携わる事を職業にできているなかで、「自分が強みがどんなもので、何に力を注げば、より多くの人々を幸せにできるか?」という質問を自分に問うた場合、「海外の人々とより多くの繋がりをもっている人物になる」。そこから「バスケットボールを通じて、発展途上国の教育に貢献する」という夢ならば、人生をかけてチャレンジし甲斐があるなと感じました。もちろんこのような夢に行きついたのには、青年海外協力隊の経験は大きく寄与しています。

水野さんが運営されているクラブチーム「HOOPS4HOPE」の将来的な展望、またこのクラブチームの活動が水野さんの夢の中にどのように組み込まれているのでしょうか?

HOOP4HOPEとは南部アフリカ(ジンバブエと南アフリカ)で活動をしているNPO団体の事です。青年海外協力隊時代に、この団体と一緒に働く機会を得ました。

その際に、この活動の素晴らしさに触れ、帰国後も何かこの団体に貢献できないかと考えていました。そこで自分が日本でクラブチームを立ち上げた時に、この名前を使わせてもらいました。

まずは日本でこのクラブチームが有名になること。それがそのままアフリカで活動する彼らへの認知を広めることになります。

認知が広まれば、彼らをサポートする活動も広めることができます。将来的には、日本でのクラブ活動をアフリカの地で活動するH4Hメンバーへの経済的サポートをも賄えるくらいの規模にします。

「HOOPS4HOPE」のような、個の強化を中心とした育成型のクラブチームの場合、チームの規律やグループとしてまとまりを高める為、チームメンバーの各人にとって、意義のある組織であり続けるための環境作りについて、どのように取り組んでおりますでしょうか?

H4Hはバラバラの学校から集まるクラブチームですが、日本人の良さである、「集団への所属意識の高さ」のお陰で、グループのまとまりの面でそれほど苦労したことはありません。

もちろんクラブとしての規律、文化を高めることは日々の活動の中に含むようにしています。

特別な何かをしているというよりは、全てのことにおいて「H4H WAY」として規律と文化の共通理解を図るようにしています。

(interview2013.2 片岡秀一/UPSET)

インタビュー:水野慎士(ERTLUC 海外事業部) その3

この記事の著者

片岡 秀一
片岡 秀一ゴールドスタンダード・ラボ特別編集員
1982年生まれ。埼玉県草加市出身。株式会社アップセット勤務の傍ら、ゴールドスタンダード・ラボの編集員として活動。クリニックのレポート、記事の執筆・企画・編集を担当する。クリニックなどの企画運営も多く手掛け、EURO Basketball Academy coaching Clinicの事務局も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。 J SPORTSでB.LEAGUE記事も連載中。

宮城クラブ(埼玉県クラブ連盟所属)ではチーム運営と共に競技に励んでいたが、2016年夏頃に引退。HCに就任。これまで、埼玉県国体予選優勝、関東選抜クラブ選手権準優勝、関東クラブ選手権出場、BONESCUP優勝などの戦績があるが、全国クラブ選手権での優勝を目標に、奮闘中。