現在、U-18男子ナショナルチームが参戦中のアルバート・シュバイツァー・トーナメントを現地観戦している日本人の青年コーチ(ドイツ留学中の大学院生、日本の某大学に在籍中は、学生コーチも経験)がおります。今回、現地からのレポートを書いて頂ける事となりました。WEB観戦からは分からない生の雰囲気を、詳細レポートと写真でお楽しみください!
しばらくは、ドイツ留学中の某大学院生A君として詳細は伏せつつ、現地の様子を可能な範囲で伝えて頂きます。某大学院生A君に興味のある方は、GSL編集部までお問い合わせ下さい!
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第28回 アルバートシュバイツァートーナメント 1日目レポート
タイトル「各国のアンダーカテゴリーの育成と強化を見据えた闘いがスタート!」
U18日本代表が参加しているアルバートシュバイツァートーナメント(ドイツ・Mannheim, Wiernheim)に観戦に訪れています。この大会は、1958年から基本的に2年に1度開催されている大会であり、今年で28回目を数える、歴史ある大会です。毎回、アンダーカテゴリーの代表チームが毎年12チーム~16チーム参加しています(今大会は12チーム)。
この大会には多くのスター選手もジュニアの頃に参加しており、代表的な選手としては、大会プログラムに、以下の選手(元選手)が記されていました。
~マジックジョンソン、ビンスカーター、ケビンガーネット、カルロスブーザー、ティムダンカン、トニーパーカー、ボリスディアウ、ルディゴーベルト、ニコラスバテューム、アントニーディオ、パウガソル、パティミルズ、ダークノビツキ- など~
プログラムの中では、ダークノビツキ-もコメントを寄稿しており、以下のように述べています。
「このマンハイムでのアルバートシュバイツァートーナメントは、若い世代の多くのプレイヤーにとって、彼らが成功していく中で(していく過程において)、とても重要な段階の大会であるといえる。それは、私にとっては、1996年大会のあのドイツチームでの試合であったといってもよい。私は、この体育館で行われる大会の雰囲気にとてもいい思い出があります(筆者訳)」
第28回となる今年は3月26日~4月2日までの1週間(29日は休息日)にわたって、予選リーグと順位決定トーナメントが実施され、12の国が闘いに挑みます。今大会のエントリーについて、ドイツやトルコはベストメンバーではないという情報もあります。しかし、夏には、各大陸のU18選手権(U18世界選手権大陸予選)が控えており、それも見据えて、各国がチーム強化を一つの目的にしていると考えられます。
※アメリカは正式な代表チームではなく、New England の選抜チームが参加とのこと。
今回は会場の様子をお伝えしたいと思います。僕は、日本が属するグループAの会場である、Mannheim(マンハイム)GBG Halleを訪ねました!
Mannheimはフランクフルトから特急電車で40分程の市街で、近くにはHeidelberg(ハイデルベルク) などの観光都市があります。体育館へは、さらにトラムもしくはバスで15分かけていったところにありました。基本的にドイツ国内から来られる方はみなさん車で来られていました。
入口では、荷物チェックを含めた簡単なセキュリティーチェックをされて入場します。また、ペットボトルを持ち込むことは出来ませんでした(先日ユーロリーグを観戦に行ったときも、そうでしたので安全面への配慮からヨーロッパでは当たり前なのか・・・)。
そして、入口脇にはドイツ代表のユニフォーム、シューティングシャツ等の販売、ドイツ代表グッズの販売、そして軽食やコーヒー等の販売もなされています。もちろん、ドイツと言えば、ウインナーソーセージ!ということで、ホットドッグも販売していました。聞いてみたところ、ビーフとポークが選べるらしいです。
体育館に入ると、すでに第1試合のセルビア対オーストラリアの試合が始まっていました。会場にはすでに300人近くの観客が訪れていたようです(大会主催者報告より)。
セルビアは大応援団が訪れ、サッカーのように太鼓をつかって、常に歌い続けていました(なぜか、オーストラリア側のベンチ側で、応援していました)。
また、オーストラリアから来られている方もおられたようで、ユニフォームを着て応援していました。
さらに、ドイツ人の熱心なバスケットボールファンも多く来場しており、1試合目からじっくりと試合観戦されている様子が見受けられました。おじいちゃん、おばあちゃんから、家族連れ、友達となど様々・・・。そして、両チームのいいプレーには、惜しみない拍手を送り、会場を盛り上げていました!
昨日は休息日で、本日からいよいよ予選リーグの後半戦と、順位決定戦へと進んでいきます。本日は、グループAでは、ドイツとセルビアの全勝対決もあり、いよいよおもしろくなってきます。今後数回にわたって、日本代表の様子も含めて、この大会の様子・感じたことを報告していきたいと思います。よろしくお願いします。
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<写真1>
大会が行われている、GBG Halle (Mannheim)手前はどちらも、ホットドッグ販売店。中にも、記念Tシャツ、ドイツのユニフォームレプリカ等の販売ブースや、軽食のブースも。
<写真2>
入口に建ててある、アルバートシュバイツァートーナメントの創設について。1958年大会から、ここマンハイムで開催されており、2012年から隣の町のViernheimも共同開催になったとのこと。さらに、大会創設者の名前と、これまでのドイツバスケットボール界において重要な人物を取り上げている。
<写真3>
体育館の中の様子があるのですが、、撮影許可・掲載の許可などで100%の合致が大会側と取れていないため、慎重案として、掲載見送り。許可が取れましたら掲載します!
※本文中にもありますが、1996年の出場選手でもあるDirk Nowitzki選手による動画、メッセージが公開されています。